【建築CAD検定2級】合格するための対策とは?
2級の試験は、 配布された資料を読み取って、「平面詳細図」と「立面図」の2枚を5時間以内に完成させるという実技試験!
建築知識をもとに、CADシステムを使って建築図面を作成する実力を備えているかが問われる試験です。
そこで、合格するための対策について、まとめてみました。
建築CAD検定2級の時間と内容
毎年、出題される問題には決まったパターンがあります。そこで、過去問を手に入れて、問題に慣れるようにしましょう。
試験で配布される問題用紙は、A4両面印刷の紙が2枚。以下のような構成になっています。
- 1枚目表:表紙
- 1枚目裏:問題と補足説明(文字のみ)
- 2枚目表:2階平面図と1階屋根伏図(100分の1図面)
- 2枚目裏:参考図や断面図、透視図など(縮尺はばらばら)
この問題用紙に書いていある指示に従い、図面などからは詳細を読み取って、指定される図面を書き上げます。
書き上げる図面は、以下の通り。
- 平面詳細図(受験番号hei)
- 南立面図 (受験番号ritu)
A3版サイズ、縮尺はどちらも50分の1です。
上記2枚を書き上げたら、( )のようなファイル名をつけて保存します。そして、監督者が指定するメディアにデータを保存し、終了です。
この作業を、5時間以内にすることになりますが、厄介なのは南立面図。
南面立面図は、 複雑な屋根の建物の問題が多いので、「飾り屋根の高さ」や「けらばの位置」などを見直す時間を、しっかりとりましょう。
試験は資料持ち込み可!何を持ち込むべき?
試験には、資料を持ち込むことができます。
試験時間5時間のうちには、「あの資料が見たい!」「あれが確認したい!」とあるかもしれません。事前準備をしっかりして、持ち込む資料を準備しましょう。
持ち込むものは人それぞれですが、以下のものを確認しましょう。
- 自分のパソコン、もしくはCADソフトの設定を入れたUSB
- 過去問とその回答
- 建具や家具の寸法メモ
- 文房具と資料
1のパソコンは、施設のPCを使わない場合は必須てすね。
施設のPCを使う場合でも、CADソフトの設定を入れたUSBメモリを持ち込んで、施設のPCで自分が作業しやすい設定を、復元するとよいでしょう(詳細は後日まとめる予定です)。
2および3は、詳細図の細かい部分の書き方を忘れた時などに重要です。建具などは、詳細図のパターンがあるので、手元に資料を持っておくと迷いません。
立面図の屋根の作成では、書き方のポイントがわからなくなったりすることもありますから、過去問の答えを見直したり 、確認できるようにすると良いでしょう。
4の文房具と資料は、自分が使え慣れているものを持ち込みましょう。
鉛筆でメモをとったり、定規で実際に採寸したりすることもあります。100分の1と50分の1が測定できるる小さめの三角スケールなども便利です。
立面図の屋根が最大の課題!平面詳細図はさっと仕上げる
5時間以内に、資料をもとに以下の2つの図面を作成することになります。
- ラフなスケッチ(S=1/100)→平面詳細図(S=1/50)
- 平面図、断面図、屋根伏図(S=1/100)→立面図(S=1/50)
平面詳細図は、簡単なスケッチをもとに、1/50で書き込んでいきます。建物の概要をささっと書き込んで、建具や設備機器、ポーチなどを丁寧に仕上げることが重要です。
平面詳細図よりも時間がかかるのが、南立面図です。複雑な屋根を正確に書くためには、東(もしくは西)立面図を書いた方が良いかもしれません。
確認や修正に時間が使えるよう、できるだけ手早く書きたいところです。
これらの書き方については、今後1つ1つまとめていきたいと思います。