建築CAD検定試験の難易度は?何級とればいいの?
建築CAD検定は、何級を受験すべきなのか?それぞれの級は、どれくらい難しいのか?
受験を申し込む時に、参考にするとよい情報をまとめました。
受験者の割合は?2級、3級どちらの受験者が多い?
一般社団法人全国建築 CAD 連盟のホームページには、過去の受験者数や合格率が載っています。それをもとにまとめてみました。
受験者の割合は、以下のとおり。
- 2級の受験者 約40%
- 3級の受験者 約40%
- 4級の受験者(高校生) 約19%
- 準1級の受験者 約1%
2級と3級の受験者がほとんどです。高校生の受験は2割ほどと、一定数あるようです。
準1級の受験者は、なんと全体の1%ほど!とても少ないんですね。受験が毎年10月のみと、年1回しか開催されていないことも影響しているかもしれません。
建築CAD検定の難易度は?合格率をまとめてみた!
受験者の何%が合格できるのか、とても気になると思います。そこで去年、2018年度の合格率を見てみました!
- 2級の合格率 52%
- 3級の 合格率 67%
- 4級の 合格率 (高校生)90%
- 準1級の 合格率 2.4%
なるほど、3級は7割ぐらい、2級は半分ぐらいのようです。
過去10年の合格率から、毎年だいたいどれだけの人が合格するのか見てみました。
- 2級の合格率 50%ぐらい
- 3級の 合格率 70%ぐらい
- 4級の 合格率 (高校生)85~95%
- 準1級の 合格率 0~40%
やはり、3級は7割、2級は5割ぐらいのようです。
3級は、毎回受験者の60%以上が受かっています。一方で、合格者が多かった年でも80%を切っているので、5人に1人は落ちる感じのようです。油断なりません!
2級の合格率は、50%台がほとんどです。ただ、難しい時は46.3%など、半分を割り込むときもあるようです。受験者の半分しか受からないとは、なかなか厳しい検定のようです。
4級は高校生が受験するものなので、「みんな受かりましょう」という感じで受験する感じでしょうか。でも、5~15%の子は受からないんですね。
準1級は、受験者数が少ないからかもしれませんが、合格率は0~40%以下と、かなり幅広い間を推移しています。
何級をとれば就職に有利なのか?
建築CAD検定を受験して、CADオペレーターとして活躍!と行きたいところですが、何級をとればいいのでしょうか?
3級は、トレース能力、つまりまったく同じものを書く能力を確認する試験です。
そのため、3級があれば、トレース能力があることは証明されます。しかし、実際の建築現場では、建築に対する知識が必要となることも多いものです。
そのため、3級があるというだけでは、建築業界の就職になかなか有利というわけにはいかないようです。
その点、2級は建築知識がなければ合格することはできません。そのため、2級があればある程度の建築知識を持っている、ということの証明になるようです。
ただ、実際の職場では、CADのスキルよりもコミュニケーション能力などもっと重要視される能力もありますし、誰でも操作すれば慣れるソフトですから、資格があるから就職に強力に有利に働く、というものでもないようです。
でも、持てるのなら持っておきたい資格ですね。受験者のみなさん、頑張りましょう!